我が家の桃の収穫前だったので、スーパーで売っていた一番おいしそうな桃(1個398円)をサンプルとして、写真付きでお勉強したいとおもいます。(^^)

お題は

  • おいしい桃の選び方
  • おいしい桃の時期
  • おいしい桃の価格
  • です。


おいしい桃の選び方

①色全体が鮮やかな赤色となっているものを選びましょう。ぼけた色は美味しくないです。また、黒ずんだ赤は、完熟していなく、硬めの場合が多いです。もし、下側の色も確認できるようなら、緑ではなく白みがかっているものを選びましょう。黄色みがかっているものは、収穫後の日数が経っているか、異常果ですので、避けたほうがよいです。右の写真のように、お肌がぶつぶつしているのは、つるっとしたものよりも美味しいのでお勧めです。
②形写真のように、上から見てやや横長の楕円のものを選びましょう。桃の表面には縦に伸びる縫合線があります。この線を中心として左右にバランスの取れたものがベストです。たまに、2つの桃がつながったような、やけに横長のものがありますが、これは異常果(二胚or核割れ)です。美味しい場合もありますが、判断が難しいので、避けたほうが無難でしょう。
③大きさ大きさと甘さは基本的には関係ありません。ある木に注目したとき、その木になっている実全体の平均サイズよりも極端に小さいものは美味しくない率が高いです。といっても、これは収穫時にしかわかりませんが。ちなみに、大玉の方がしっかりと手入れされている桃であることが多いので、写真サイズより小さいものはお勧めしません。
④硬さお店で桃を掴んだり、押してみたりするのは、あまりすべきではありません。ですので、桃の産毛と色で大体の硬さを診ます。色については、上で書いた基準でOKです。産毛については、写真のものくらいがベストです。あまりつんつんしていてもいけないし、元気がないのもいけません。ちょっと感覚的な部分もあるので、うまく伝わらないですが。


おいしい桃の時期

産地直送の場合、農家さんにお任せしておけば、基本的には一番美味しい時期に発送してもらえます。基本的には、注文順での発送となっていることが多いので、ほかの人よりも早めに注文して、「美味しいものをお願いします」をいうのが一番ではないかと思います。


おいしい桃の価格
おいしい桃を買うにあたり、価格もかなり重要なポイントです。
農家直送など以外の方法で購入する場合、
 大玉なら、1個400円以上、
 小玉でも、1個350円以上、
払わないと外れを引く可能性が高くなります。
なぜかは、農家出荷価格を考えるとわかります。

消費者が買う時の価格は
 価格= (桃の原価)+(梱包資材費)+(選果手数料)+(仲買人のコスト・利益)+(販売店のコスト・利益)
で構成されています。当たり前のことですがね。
価格に占める割合は、
 桃の原価 :20~40%
 その他項目:60~80%
くらいです。
たとえば、スーパーの特売で1個200円くらいの桃は、市場では、20~25個で1500円前後で
取引されています。桃の原価だと、1個60円くらいです。
特売品の桃のランクは、ほぼ最下位レベルです。
この中に、美味しい桃はほぼゼロなので、農家が探しても見つけられません。

ちなみに、産直の場合、
フルーツショップ系のお店だと、
 価格= (桃の原価)+(梱包資材費)+(選果手数料)+送料+(ショップ手数料)
農家の直接のお店だと
 価格= (桃の原価)+(梱包資材費)+(選果手数料)+送料
で、
 桃の原価:40~60%
くらいになります。
産直の場合、桃原価の安いものは扱っていない場合が多いく、また、1個からの購入ができないので、
どうしても、高いというふうに見えてしまいます。
しかし、桃原価に一番お金をかけられるという点で、産直が一番お徳ではあります。

※一般小売店で買う場合光センサーものが増えているので、これを目安にするのもよいです。
値としては、
 すっごくおいしい:13.5度
     おいしい:12.0度
です。


※追記 2018.8.22
先日、デパートで買ったのに美味しくなかったとの声をいただきました。
百貨店などの高級スーパーでも、JA出荷品など市場を通して仕入れのものであれば、
味はスーパーの品と大して変わらない場合もあります。
では、なぜ値段が高いか?というと、
それは、傷のついていないもののみを店頭に並べているからです。
桃は、非常にデリケートな果物なので、
出荷時にきちんと選果をしていても、
お店に届いたときには、小さな傷などがついているものが結構あります。
それを取り除いてから並べているので、その分、値段が高くなっているのです。
もちろん、これだけが高い理由ではないと思いますが。